ブラストバスターズ
ブラストバスターズ(ノーマルタイプ)の中和処理方法
ブラストバスターズ(ノーマルタイプ)の中和処理方法
〜下水排除基準の「環境項目」をクリアーする為に〜
〜下水排除基準の「環境項目」をクリアーする為に〜
用意するもの
ア.プラスチックの棒
(今回は100円ショップの靴ベラ)
イ.肥料用消石灰
(ホームセンターで購入した粉体もの)
ウ.計量カップ
(100円ショップで購入)
エ.10Lのバケツ
(100円ショップにて200円で購入)
(今回は100円ショップの靴ベラ)
イ.肥料用消石灰
(ホームセンターで購入した粉体もの)
ウ.計量カップ
(100円ショップで購入)
エ.10Lのバケツ
(100円ショップにて200円で購入)
2Lの処理方法
@廃液をバケツに入れ、その2倍(2L)の水を加えます。(消石灰を一気に投入すると泡がバケツから溢れます)。
ブラストバスターズ1Lに対し消石灰150gで中性(pH7)に中和されます。
使用液は金属によって緑・青・黒色になっていますが、中和処理後の上澄み液が
黄色透明になっていれば金属が肥料用消石灰に吸着された目安になります。
中和処理後の上澄み液中の真鍮成分(銅・亜鉛)濃度は排除基準を下回ります
中和処理前濃度 | 中和処理後濃度 | 下水排除基準 | |
---|---|---|---|
銅 | 750mg/L | 2.85 mg/L | 3mg/L |
亜鉛 | 220mg/L | 0.22 mg/L | 2mg/L |
ブラス?バスターズのQ&A
番号 | 質問 | 回答(ノーマルタイプ・ストロングタイプ) |
---|---|---|
1 | 処理出来る材質は? | 真鍮、洋白 |
2 | 処理出来ない材質は? | 鉄、亜鉛ダイキャスト、ニッケルメッキ |
3 | 使用方法は? | 浸漬する場合は、プラスチック容器に原液を入れ、真鍮部品を入れて下さい。緑青が取れ次第、すぐに取り出し、十分に水洗いして下さい。塗布する場合は、綿棒・ウエス等で塗布し緑青が取れ次第水拭きし、本液が残留しないように十分に拭き取って下さい。 |
4 | 浸漬する時に使用する容器の素材は何を使えば良いですか? | プラスチック。※金属は避けて下さい。 |
5 | 水希釈できますか? | 基本は原液使用ですが、使用状況に合わせて水希釈も可能です。 |
6 | 繰り返し使用できますか? | 出来ます。 |
7 | 使用液の保管方法は? | 使用液は酸素ガスが発生します。密封せず、酸素ガスがぬける容器で保管して下さい。 |
8 | 使用液を新液のボトルに戻して良いですか?(ストロングを戻してどんどん容器が膨らみ、ガス抜きしながらやってる店がありました) | 使用液は酸素ガスが発生します。ボトルに戻す場合は、キャップを緩めて保管して下さい。(密封すると酸素ガスで容器が膨らみます) |
9 | 液交換のタイミングは? | 緑青が取れにくくなったら液交換して下さい。 |
10 | 廃液の処理方法は? | ノーマルタイプは別紙資料参照の消石灰(使用液1Lに対し消石灰150g)を用いた中和処理方法がありますが、各自治体によって排水基準が異なります。ご相談下さい。ストロングタイプは、消石灰を用いた中和処理方法はありますが、使用液1Lに対し消石灰1,250gと大量に要する事とたいへん発熱しますのでお勧めしません。産廃業者に処理してもらう事をお勧めします。 |
11 | 水洗いはどのようにすれば良いですか? | 流水で洗い流す方法と、容器に水を入れて浸漬する方法がありますが、どちらも洗い残しが無いように十分に洗浄を行って下さい。 |
12 | 処理したワーク(ロータリー、抜き差管など)をアルカリ性の洗浄剤などで洗ったりする中和処理が必要ですか? | 中和処理は不要です。 |
13 | 万一、ブラスタバスターズが残留した場合、何か問題がありますか(例)バルブオイルと反応しオイルが固まる、またはカスような状態が起こることありますか? | オイルを固めたり、カスが発生する事は考えにくいですが、ブラストバスターズが残留すると常に金属と反応しますので、残留しないよう注意して下さい。 |
14 | ブラストバスターズで緑青の除去前に洗浄をした方が良いですか?(※ZIPオイルで拭いている店がありました) | 表面に油が付着していると、洗浄のムラが心配されますので、脱脂してから処理する事をお勧めします。 |
15 | 使用液が青くなっていくのはなぜですか? | 真鍮成分内の銅イオンが溶け込む事で青くなります。 |
16 | 万一、液が銀メッキ、ニッケルメッキ、ラッカーへ付着した場合、どんな問題が考えられますか? | 腐食し、表面が荒れる事が心配されます。 |
17 | ロータリーバルブの内蓋(洋白)が白く、荒れてしまった要因はなんですか? | 洋白は真鍮より含有金属の種類が多く反応しやすいので、より短い時間で処理して下さい。 |
18 | ロータリーバルブの外蓋(銀メッキ)を浸漬したら熱が発生。なぜですか? | 異なる金属を貼り合わせるメッキはブラストバスターズと反応しやすく、発熱しやすいです。 |
19 | 外気の温度が高い夏と低い冬など、ブラストバスターズの反応スピードに何か影響ありますか?(作業は基本室内で行います) | ブラストバスターズの反応速度は温度に影響されます。気温の高い夏場は反応速く、低い冬は遅くなります。 |
20 | ブラス?バスターズノーマルタイプが液の色が透明~淡黄色に変化しても問題ありませんか? | 保管中の液安定性を向上させる添加剤が、時間経過で黄色に発色する事がありますが、性能には問題ありません。 |
21 | ブラス?バスターズを使用すると、真鍮の部品がピンクにならないのはなぜですか? | 真鍮は銅と亜鉛の合金で、銅よりもイオン化傾向の大きい亜鉛が流出し脱亜鉛をおこすと、銅の比率が増え銅の赤みが強くなるのがピンクの原因と推測しております。ブラストバスターズがピンクにならないのは、脱亜鉛をおこさず、銅と亜鉛の比率が変わらないからと推測しております。 |